当店はカフェですが、オーダースタンプなどの文字を主体としたカスタム製品を作っています。本日はそのオーダースタンプの使用事例などを紹介いたします。
市ヶ谷に今年できたスイーツのお店、「TAMAGOCOCCO」さんから依頼を受けてスタンプを作りました。ロゴは既にあるとのこと、住所情報や電話などを配置して意匠化しました。
完成したのはこのように3cm角のゴム印。正確にはシリコン製レーザー彫刻スタンプ。
内容を元に30mm角の中に配置してデザインしました。
スタンプは非常に小さな文字で作ります。画数によっては漢字は潰れてしまうためこのように簡略化します。
読める範囲にて略字化。フォントはオリジナルで作っているFGミライゴシックベース。通常、スタンプを作る際は手描きあるいは既存のフォントをライセンスをクリアした上で製品化しますが、当店は文字そのものからレタリング&フォント化しているため独自の微細で繊細なオーダースタンプを作ることが可能です。
英文字で1mm、漢字で約2mmという小ささ。
これは当店での使用事例。コーヒー豆の茶袋に店名情報などをスタンプ。
コーヒー豆などの商品を入れるショッピングバッグにスタンプ。
なぜ、30mm角なのかという実例。アイスコーヒーなどのコールドドリンク類のテイクアウトカップにスタンプ。市販の40mm角丸型シールにちょうど収まるサイズなのです。
ホットコーヒーなどのテイクアウトカップのスリーブにスタンプ。
厚紙に押印してショップカードとして。
ボードにスタンプして名刺代わりにも。
黒い厚紙を丸くカットして白インクでスタンプ。
地図を彫ってショップカードとして。
なぜ、30mm角なのかという実例。市販の領収書全てにちょうどバランスよく押せます。
以上、パッケージの印刷代、カード類、領収書にも使えることを考えると恐ろしくコスパ高し。
オーダースタンプは文字だけでなくイラストなども可能です。
この細かさをご覧ください。文字の画数と骨格の太さ、紙の繊維、表面の状態、インクの種類、ゴムの圧力、日々の使用用途と印影を考慮するとほぼ限界かもしれません。
当店は多くの文字遺産資料を保有しています。パソコンのパの字やワープロも存在しない昭和初期頃には既に紙への印字の限界まで挑戦した超絶職人が幾人も存在していました。マッチ箱の大きさに百人一首を全文字書かれた印刷物もあります。そうした資料をリスペクトしつつも現代の技術を融合させた商品がオーダースタンプです。
この画像は水谷清照発行の頁の一部、小針美男作の美しく微細な2mm角本文組手描き文字はとても人間技とは思えない芸術作品。昭和20年代。昔は上手に文字が書けないとデザイナーになれなかったのです!
オーダースタンプの価格や注文方法などはオーダースタンプページをご覧ください。