3年越しのBSモールトン改造ですが、暖かくなってきたので作業が捗ります。

軽量化を目指し、ほぼ全てのネジ類はチタンに置き換えましたがBSモールトンの場合、フレームはアルミ製で軽いですがフロントフォークがクロモリなため軽量化には限界があり精々頑張っても8kg台です。BSモールトン用チタンフォークがあればブロンプトンのように軽量化が可能ですが現実無理ですので、軽量かつ美的感覚にこだわることにしました。まずはもともと付いていたオリジナルのシマノオクタリンククランクを肉抜きすることに。軽量化にこだわれば最新の一体型にすれば良いのですがシマノもカンパもあの兜蟹のようなデザインが好きにはなれないため昔ながらのアルミクランクに手を加えます。元の状態で453g。
シマノオクタリンク

ドリルで穴を開け軽量化。中は空洞になっていました。一応は軽量化されていたのですね。
シマノクランク肉抜き作業

手磨きとグラインダー研磨とバフかけを繰り返し、50g以上の軽量化に成功。
オクタリンククランク肉抜き

チェーンリングも肉抜き。昭和時代の軽量化の定番です。現代のようにカーボン素材がなかった時代はみんなアルミ素材に穴を開けて軽量化していました。
チェーンリング肉抜き

本体ポリッシュ仕上げとお揃い。固定ボルトはアルミシングル製で軽い。美しい。
BSモールトンクランク

BSモールトンのシートクランプは34.9mmとやや特殊なサイズのため部品の選択肢が少ないです。カーボン製にしていましたがどうしてもデザインが好きになれないため、アルミ素材のものに変更。シルバーのものがなく仕方なく下品なゴールドのクランプを入手し、漂白剤とサンポールでアルマイト剥がしで肉抜き作業。
シートクランプ

1割以上軽量化。
シートクランプ肉抜き

ポリッシュ仕上げでクランクとのデザイン統一。
クランクとクランプの肉抜き

シートポストはコルサレコード27.2mm。BSモールトンのシートポストは28.6mmサイズなため変換シムを噛ませてますが黒しかありませんでした。はみ出ている黒が気になるので後でアルマイト剥がします。シートポスト周りは本家モールトンF型のような一体型のシンプルな形状が理想なのですが、仕方がありません。
シートクランプ

ディレイラーなどのパーツ系の選択は通常ですと時代や同一コンポで統一ですが、そうではなく、ポリッシュ仕上げと刻印にこだわることにしました。とりあえず変速機はスーパーレコード50周年リミテッドエディション(デッドストック’83年もの)。この後の時代のCORSA RECORDの丸っこいデザインがこの自転車には合わない気がしましてスーパーレコードにしましたがもっと前の時代のNUOVO RECORDも合いそうな気がします。刻印ロゴとポリッシュ仕上げのフレームとのマッチングが素晴らしい。一応10速範囲はカバーしていますがプーリーが薄型チェーンに合うかどうかが不明なため仮組みです。
カンパレコード50周年記念ディレイラー

変則レバーはCレコード。真鍮製の金のワッシャーはもともとはドロップハンドルバーエンド用なのです。この金のパーツがディレイラーの50周年金ボルトにマッチするように組みました。ポールの台座にかましてます。
コルサレコードレバー

ブレーキレバーは昔からよくあるダイアコンペですが肉抜き加工とボルトチタン化で軽量化。最新型のRIDEAよりも軽くしました。カーボン化すればもっと軽くなりますがどうしてもカーボン素材が好きになれません。ステムは天返しにしてますがもっとシンプルなのに変更検討中。カーボンハンドルも違和感があるためアルミにするつもりです。

BSモールトンヘッド

BSモールトン改造記4へ続く