2024年07月27日 11:17最新の情報です

アフリカのコーヒー豆

アフリカのコーヒー豆

アフリカは世界的に有名なコーヒー豆の産地として知られております。コーヒーの三大原種であるアラビカ種はエチオピア、ロブスタ種はウガンダ付近、リベリカ種はアフリカのリベリアが原産と言われています。アラビカ種の語源はアラビアArabia商人が広めたところから、ロブスタは「頑強な」という意味のRobust。またコーヒー(カーフェ)の語源はエチオピアのカッファKaffa地方由来とも言われています。このアフリカ大陸は、その気候条件や土壌の多様性から、高品質なコーヒー豆の栽培に適しています。

タミルタデッセアンダースクリーン

次の図は世界のコーヒー豆生産量のアフリカ地域のランキングです。黒丸の数字がコーヒー全体、緑がアラビカ種、赤がロブスタ種です。全世界の流通量比率はアラビカが約70%、ロブスタが約30%、リベリカ種は1%にも満たない豆です。
アフリカのコーヒー産出国

ザグリ珈琲で扱いのある2024年夏のアフリカのコーヒー豆リスト

アフリカ

  1. ケニアメルーC :SL28,34,Ruiru11
  2. ケニアキリニャガAB :SL28単一品種
  3. ケニアギキリマAA :SL28,34
  4. ブルンジ :BOURBONアナエロビックナチュラル
  5. ルワンダ :BOURBONアナエロビックナチュラル
  6. ウガンダ :SL14,SL28アナエロビックナチュラル
  7. イエメンナノロットNジャディ、ダワイリ

ケニア豆入荷(22/23年クロップ)

2024年夏〜ブルボン系SL28単一品種のAB、ブルボン系SL28とティピカ系SL34のアラビカ混合型AA、プラスカネフォラ由来ルイル11のアラビカ、ティピカ、ロブスタ3遺伝子混合型Cに分類しそれぞれの味の特性に合わせた楽しみ方を提案をしております。つまり同じケニアでも豆グレードランクだけではない品種ごとのフレーバーとアシディティの違いが楽しめるということです。Cランクは日本ではほとんど見かけないグレードの豆で空輸で届きました。

Rwanda Rugali CWS Anaerobic(22/23年クロップ)

ルガリコーヒーウォッシングステーション(以下、CWS)はルワンダ西部州ニャマシェケ郡 キブ湖のほとりに位置しています。この辺りのCWSの中では比較的平坦な土地に建設しており、周りはサトウキビ畑とバナナの木に囲まれています。キブ湖周辺は湖から吹き上げる風が寒暖差を生み出すため、香り豊かな甘いコーヒーが出来る産地として世界中から評価されています。このCWSは非常に規模が大きくドライミルも併設されているため、雇用の受け皿としても地域にとって重要な施設です。ドライミルは通常、交通インフラが整った首都や港の近辺に配置されます。ルガリCWSを運営する生産者は乾燥工程終了後も地域住民をより長く、多く雇用すために敢えてキブ湖湖畔という立地にドライミルを建設しました。ウェットミルとドライミル両方の施設があるため、多くの人がエネルギッシュに働く姿が印象的なCWSです。
rwanda

生産地 ルワンダ 西部州 ニャマシェケ郡県
注意事項 2023年4月~6月に収穫した、22/23年クロップです
生産者 ルガリ コーヒーウォッシングステーション近隣の農家
精製 アナエロビックナチュラル
品種/標高 ブルボン / 1,550~1,800m
カッピングコメント Red wine, Cherry, Blueberry, Cloves, Complex, Clean, Elegant

rwanda
CWSに持ち込まれたチェリーの重量を量り、フローティングタンクに入れ、そこで沈んだ完熟したシンカーのみを使用します。清潔な発酵用タンクにチェリーを均等に平らにして入れ、シートをチェリーに密着させる形で被せ、さらにシート上部を水で覆います。ルガリCWSにおける発酵の理想的な温度は25°Cで、このシート上部の水はチェリーの過度な温度上昇による腐敗を防ぎます。また、この水がタンクの蓋の役割を果たし、外気を遮断することでタンク内部で嫌気性発酵が進みます。 48時間後にカバーを取った後、チェリーをドライングテーブルで約4~5週間かけて乾燥させます。乾燥中、テーブルには担当者が配置され、30分ごとにチェリーを攪拌しながら乾燥が進められます。

Burundi Karambo WS Anaerobic(22/23年クロップ)

burundi
ブルンジ北東部 ムインガ県に位置するカランボWSは水源が豊かな丘陵地帯で稼働しています。カランボWSではブルンジではまだ見ることが少ないアナエロビックナチュラルの精製を行っています。テロワールの特徴であるフルーティーな力強さはそのままに、リキュールを思わせる発酵感が個性を際立たせています。
burundi

生産地 ブルンジ ムインガ県
注意事項 2023年4月~2023年6月に収穫した、22/23年クロップです
生産者 カランボウォッシングステーション近隣の農家
精製 アナエロビックナチュラル
品種/標高 ブルボン / 1,500m~1700m
カッピングコメント Apricot, Blood orange, Dates, Sweet, Well-balance, Medium body

ザグリ珈琲で扱いのある2024年夏のエチオピアのコーヒー豆リスト

ザグリ珈琲で扱うエチオピア豆

  1. Ethiopia Bench Maji Gesha Anaerobic Natural/エチオピア ベンチ・マジ ゲシャアナエロビックナチュラル
  2. Ethiopia チェルベサN
  3. Ethiopia アリーチャN
  4. Ethiopia TamiruTadesse Bona Zuria W
  5. Ethiopia TamiruTadesse ALO Berry (Underscreen) N

チェルベサ

タミルタデッセ
エチオピアタミル生豆アンダースクリーンtamirutadsesse-underscreen

エチオピアの珈琲産地

エチオピアの珈琲産地で現在ザグリ珈琲で取り扱いのある地方を示した地図です↓。
エチオピアのコーヒー産地
エチオピアの珈琲豆産地地図(ZAGURI COFFEE製作)

SERS
-Yirgacheffe
-Gedeb
Sidama
-Bensa
Oromia
-Guji
SWEPR
-Benchi Maji

タミルタデッセ

– Story –
2021年COEエチオピアの1位と5位に入賞したタミル・タデッセ氏は、ALO COFFEE のオーナーであり、エチオピアのトップクラスである優れたコーヒー生産者の1人です。
2022年、タミル氏はウォッシングステーションを新たに所有し、シダマ地域のベンサ アロ村にある17ヘクタールのコーヒー農園を購入しました。
さらに、特殊プロセス用のグリーンハウス(シェードのあるハウス)を建設し、ナチュラルコーヒードライミルを所有しました。 2021/22年の収穫年から、限られた量の試験的なロットにも挑戦し、ハニープロセスやカスカラを使用した嫌気性発酵プロセスのリリースも続けておこなっています。

昨年に比べてウォッシングステーションが2ヶ所、ナチュラルプロセスサイトが2ヶ所増え、加えて20ヘクタールの農園を新たに購入しました。進化し続けている彼は変わらぬ勢いがあります。

-Process-
ALO COFFEEが生産するコーヒーはすべて、アロ村周辺の主要農場に加え、ベンサのさまざまな地域のマイクロロットから収穫されたものです。メッシュワイヤーを使用した高床式のベッドで乾燥させる天日乾燥加工に加えて、さらに際立っているのは、この地域のほとんどの生産者には知られていないさまざまなロットを加工する際の革新的なアプローチです。それゆえに、世界中から注目を集めています。

フローティング作業後(水の中に浮かべチェリーを選別する作業)果肉を取り除きます。水槽タンクで約24時間発酵が完了したら、タンクから取り出し、ベッドの上で15〜17日間天日乾燥させます。 豆は水分含量が 11.5〜 12% になるまで乾燥させます。

-The Variety-
Varietyの番号について
74158 例えばこの数字は 、74:コーヒー種子が収穫された年、158:品種番号 を意味します。
ジンマのコーヒーリサーチセンターによってつくられた選抜品種です。
農家が栽培できる耐病性に優れたコーヒーの木を試験して選択する運動として1971年にエチオピアに導入されました。
– ALO Berry –
タミル・タデッセ氏は、過去 8 年間コーヒー業界に携わってきた生産者です。農業に適した気候と肥沃な地域として知られるシダマ州ベンサ出身のタミル氏の知人のほとんどは、この地域の人々と同じように裏庭や農場でコーヒー栽培に従事しています。タミル氏は、エチオピアのコーヒー生産地域の中心で生まれ、自分が生まれる前からコーヒーを生産していた農家を助けるために、自分が育った場所の近くでコーヒーを生産、加工をしています。彼らは生まれても、一生懸命働いて生計を立てるために市場にアクセスする機会をほとんど、あるいはまったく持っていません。
2020年に自身の会社ALO COFFEEを設立した際、タミル氏は前例のないリスクを冒して、標高2400メートル以上と推定される高地のため、コーヒー栽培に新しい村であるアロ・ケベレ村を主な加工ステーションに選びました。そのリスクは2021年に報われ、タミル氏は標高2450mで生産・加工されたアナエロビックプロセスのコーヒーでCOEの勝者となりました。標高が高いため、アロで栽培されるコーヒーはサイズが小さく、標準的なスクリーンサイズを下回っていますが、栽培された村と標高に特有の独特の味で知られています。

DATA by Ethiopian Coffee House

underscreen

Tamiru Tadesse ALO Berry(タミルタデッセ アロベリー) Under screen(アンダースクリーン)極小粒豆DATA
Producer: ALO COFFEE PLC
Region: Sidama Bensa Alo
Altitude: 2380-2480m
Variety: 74165
Process: Natural
Grade: 1
Cup note: Raspberry, Strong aromatic intensity and high flavor complexity White Grape, Raspberry candy,peach, Flowery smooth and nicely long finished

Tamiru Tadesse Bona Zuria[22/23crop]:63309607

クリーンカップの素晴らしいエチオピアのウォッシュドの珈琲豆が到着しました。美味しいエチオピアの水洗豆を探していて数あるエチオピアの豆から選んだのはタミルタデッセ氏のコーヒーでした。
写真引用:Ethiopian Coffee house
Tamiru Tadesseさん本人↓。
タミルタデッセ

Tamiru Tadesseさんとザグリ店主の大谷↓。
タミルタデッセさん
タミルタデッセ氏の農園

Tamiru Tadesse Bona Zuria(ボナズリア)DATA
Producer: ALO COFFEE PLC
Region: Sidama Bensa Bona Zuria Village
Altitude: 2280-2380m
Variety: 74158
Process: Washed
Grade: 1
Cup note: Floral bright acidity, mint, lemon grass, peach, apricot strawberry. Clean cup

写真引用:Ethiopian Coffee house
タミルタデッセ氏の農園
タミルタデッセ
タミルタデッセ
タミルタデッセ

コーヒー豆を天日で干す台はアフリカンベッドと呼ばれます。竹を割って組んでいます↓。
アフリカンベッド
タミルタデッセ農園

グーグルアースで見た農園付近↓。
アロベリー

 

エチオピアで最も野生の森が残るエチオピア南西部のベンチ・マジ地区。この地域にあるゴリ・ゲシャ・フォレストはゲイシャ種発祥の地とも呼ばれ、2010年代に一気に注目を集めます。そして、これまで注目をされてこなかった南西部ベンチ・マジのコーヒーは、温暖な気候や豊かな自然環境と生態系を基礎として、素晴らしい風味を持つコーヒー産地として世界中に知られるようになりました。 エチオピアのスペシャルティコーヒーの輸出、ウォッシングステーションの運営を各地で行っているトラコン・トレーディング社もエチオピアの様々なコーヒー産地でウォッシングステーションを構えコーヒー生産活動を支えている中、このベンチ・マジ地域の美しい自然環境に魅せられ、ウォッシングステーションを構えました。また、彼らは2017年にはこの地に暮らす農民へのアドバイスや生産技術の伝搬の為に、ゲラ農園、ゲシャ・カルマチ農園の2つの自社農園をこの地に構えました。ベンチマジゲシャ・カルマチ農園では、ゴリ・ゲシャ・フォレストから15km、標高1800-1980mに位置する農園です。150haの農園では年間約600袋のコーヒーを生産しており、ゲシャの森に原生しているゴリ・ゲシャ種、ゲシャ1931種から苗木を育て、生産を増やすアプローチも行われています。この農園の管理、そしてウォッシングステーションでは50名の従業員が働き、この地のコーヒーが高品質なエチオピアコーヒーの新しい選択肢になる事を願い、信念をもって働いてくれています。
ゲシャ・カルマチ農園
収穫は適正な熟度・色味に沿ってセレクトピッキングだけでなく、収穫後にも再選別を行う事でより均一な熟度に揃えられます。その後、彼らが所有するベンチ・マジ・ウォッシングステーションに運ばれ、水を入れたタンクに投入し比重の軽いチェリー・フローターや不純物が取り除かれます。 今回のアナエロビック・ナチュラルにおいては、その後、乾燥目的とは別にフローター除去後の水を切る目的から短時間アフリカンベッドで乾かし、その後嫌気性発酵のプロセスに進みます。嫌気性発酵は、バルブのついたビニール袋(布団圧縮袋のような袋)にチェリーを投入し、酸素を脱気した状態にして、ウォッシングステーション内の保管庫で嫌気性発酵を行います。昼夜の発酵具合と温度に注意しながら、内部に発生したガスを定期的に抜いて、3日~7日かけて行っていきます。豆のpH値と色味、香りを確認しながら最終的な判断をし、完了したらアフリカンベッドで乾燥工程に移ります。  アフリカンベッドは、一般的な天日のアフリカンベッドだけでなく、屋根を付けた日陰のアフリカンベッドのエリアも用意されており、乾燥の状況や目的にあわせて併用し、20日~30日かけてゆっくりと水分値が整えられ、仕上げられます。

エチオピアの他の農園の豆

エチオピアイルガチェフェwashed

ゲイシャビレッジ

ベンチマジ

 

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