珈琲豆の焙煎を始めて数年が経ちます。しかしこの焙煎の世界は奥が深いもので、毎回勉強の連続で飽きることがありません。ザグリ珈琲では主に早朝焙煎することが多いです。先月までメインのギーセン焙煎機の調子が悪く、騙し騙し焙煎していましたがこの度ようやく治り正常に戻りました。

ザグリ珈琲のギーセンn焙煎機
ギーセン焙煎機のW1Aはタッチパネルが付いていて、焙煎の状況が数値とグラフでリアルタイムに表示されるようになっているのですが、通常は排気側の温度は豆温度よりも高い状態を示すところ、なんと焙煎を進めるうちにどんどん下がってしまいマイナス20度になってエラーをおこして焙煎機が強制終了してしまうという深刻な状況でした。3ヶ月間、排気がマイナスにならないように火を途中で止めたり、排気風量や釜回転を調節したり小細工を駆使して焙煎していましたがどうにもならなくなり11月にギーセンの方に見てもらいましたが原因は分からず仕舞いでした。

ギーセンのガス圧調整
このギーセン焙煎機が動くようになって1年経ちますが、その間他店で同じ機種を使っている焙煎時の火力を見せてもらう機会がありました。しかしどうもザグリ珈琲の機械は火力が異常に強いことに気がついたのです。ついでにガス圧のチェックをしてもらったところ通常よりもかなり強いガス圧で、特に絞った状態の1%火力がノーマルの50%相当位はありそうだったのです。何度か調整を重ねようやく正常に動くようになりました。

ギーセン焙煎機
その後、排気温度計側はどうにも治らなかったのですが温度センサーを自力で分解して清掃したり、金属筐体のためコードの接触なのか液晶パネルにもエラーが出ることもありましたが何パターンか試してようやく治りました。異常温度表示はPT100センサーに原因があったようです。

ザグリ珈琲の富士ロイヤル焙煎機
ギーセンが不調だった半月の間は、サブ機であるフジローヤル1kg焙煎機に活躍してもらいました。フジはアナログなのでギーセンのように精密機器絡みでの故障はあり得ないのでその点は安心です。おかげで富士での焙煎とギーセンでの機械構造上の違いや、焙煎豆のフレーバーの違いを身に染みて体感できた良い機会でした。

ザグリ珈琲カッピング
ギーセン焙煎機の火力の微調整ができるようになったおかげで焙煎はさらに楽しくなりましたがこれまでのプロファイルは全く役に立たなくなったため新たにやり直しの毎日です。繊細な焙煎ができるようになり狙った色でのローストもやりやすくなりました。

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珈琲フレーバーホイール。

2023年ザグリ珈琲のコーヒー豆メニュー
豆メニューもバージョンアップ。豆は現在15種類ほどです。絞り込みたいところですが大陸、産地、品種、精製、焙煎度合いごとのフレーバーの違いを求めていくとどうしても10種類以上になってしまいます。ウォッシュドとナチュラル、ダブルファーメンテーションの雲南、アナエロビックファーメンテーション、焼きたい豆はまだまだ尽きません。

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