何年か前に触ったことのあるオランダ製の焙煎機械、GIESEN W1Aです。タッチパネルで操作するそれは当時は使いこなせそうもなかったので国産のアナログ機で4年練習してからのタイミングでした。
図面を元に設置スペースの確保と架台の造作から始まりました。
本体重量が150kgと小型の割には重いです。富士1kg機の倍はあります。焙煎豆量が100gから?通常は釜の半分位が適量と言われてますので1,000gの間違い?と思われるかもしれませんが後ほど100g焙煎してみます。電気は230Vですので家庭用コンセントは使えませんので昇圧機が必要。
架台を作るのに1820mmx910mmサイズ針葉樹構造用合板24mm厚を3枚使いました。この板が今ではなかなか入手しづらく確保するのに1ヶ月以上かかりました。
以前のBLOGで書きましたので詳細は省きますが焙煎機は台が要。頑丈になおかつ移動がスムーズにできるように作らなければなりません。
焙煎機台はスペースも有効に使わなければなりません。豆は国ごとに細かく分類し、5kgの豆袋が16個収納し、ストレスなく取り出し可能。収納豆や焙煎機台全て含めて約300kgの重量に耐えられ、一人で移動できるように頑丈なタイヤ付きで作りました。
設置から稼働まで日数がかかってしまった原因の一つであるガス。ガス管9.5mmだったのをガス施工会社に頼んで13mm管を増設してもらいましたが手続きが煩雑で、焙煎機本体の仕様書や証明書も必要だったり想定外の障壁でした。
RORが常に表示されるので便利です。
1%でも火力は結構あります。
ちなみにGIESENの最小モデルであるW1シリーズにはAUTO(ガス)、MANUAL(ガス)、ELECTORIC(電気)の3種類あります。当店のはW1Aでタッチパネルで制御します。ギーセンを購入の際、W1MにするかW1Aにするか迷うはずなので参考までに書いておきます。
W1Mは内圧調整や釜回転速度変更ができません。もし空気圧調整をしたければ空気圧を調整する装置アンダープレッシャーを別途オプションで付ける必要があります。釜回転数は変えれません。ちなみにギーセンジャパンのスペックページによると、
———–
W1A「パスカル単位での空気圧の調整、ドラム回転数の調整、火力のデジタル調整がAシリーズでは可能となっております。」
W1M「焙煎機の構造はAシリーズと同じですが、制御周りが異なっています。火力調整はメモリ付きのノブで可能です。空気圧の調整は出来ません。基本的に100%の風量での焙煎になります。ドラムの回転数は変更できません。クラシックなドラム焙煎機をイメージして頂ければと思います。」
———–
ということはW1Mは富士の3kg機的な仕様でしょうかね。金額も同程度です。
ちなみにギーセンは2021年8月に日本の代理店が変わりましてスペックなどがオープンになりました。
https://giesen.co.jp/products/giesenw1a
フロントフェイスを金属剥き出し仕様にしたGIESEN W1A。いずれ本体全部色を剥がします。
2024.May:追記・ギーセン焙煎動画
オートマチック焙煎
少量焙煎