阿佐ヶ谷に住む友人から、近所に雰囲気のあるカフェがオープンしたと連絡を受けた研究員。さっそくホームページをチェックすると、そこには一目でワクワクするような近未来感が漂っていました。うーん、明らかにただ者ではない。よくよく調べてみると、なんとフォントの専門家が運営しているお店だと判明。フォントとカフェ、なんと不思議な組み合わせ!
さっそく取材許可を申込み、店主でありデザイナーの大谷秀映さんにお話を伺いました。
「たとえばこの「明治教科書明朝体」は、明治時代の教科書に使われていた字体を復刻させたもの。明治は専門の職人が手間暇をかけたぜいたくな時代なんです。大正や昭和に入ると、新聞や書籍でも読みやすいようにとか、大勢の手が入って可読性が高まり、クセがなくなっていく。もちろんそれも正しい進化なんですが、文字自体の味という意味では圧倒的に明治時代のほうが上ですね。理科の教科書に使われている図には、銅版画でつくられたようなものもあります。お札の肖像画なみに精密に描かれていてものすごく美しいんですよ。」
最近は明治教科書明朝も書籍などで目にするようになりました。写真は書籍『木佐木日記』(中央公論新社)。
他にもお店について色々と話していますのでぜひチェックしてみてください!
http://lab.p-press.jp/report/report37.html
ウェブマガジンから取材されるのは昨年のお店ラボに続いて2回目です。プレスページにまとめていますのでご覧ください。
*取材は2017年6月頃時点での内容です。その後スムージーやかき氷など取材当時にはなかったメニューなどもあります。お店のメニューはさらに増加中ですので中央線沿線に来たらぜひ阿佐ヶ谷のカフェ「ザグリ」にお越しください。