新しいフォント、昭和丸ゴシックのデータ仕上げ中です。OTFフォント化する前にベジェ曲線で横組みと縦組みのバランスを揃えています。漢字と混植した場合のグリッドの調整↓。
マス目の中でデザインし、更に仮名と漢字を並べながらバランスを見る↓。
昭和丸ゴシックは漢字もかなもどこか懐かしいような雰囲気でデザインしています。漢字は全角マス目の中に均等に作りこむのではなくアンバランスなイメージ。有名フォントメーカーが作るような整った綺麗な文字ではなくあえて崩したデザインのフォントです。仮名類もバランスが悪そうですが文字組みした時に読みやすいよう、どう組んでも塊で文章が認識できるようなイメージでゴツゴツした文字組みになるフォントです。これはコンデンスタイプの平仮名↓。
青焼きで焼いたようなイメージがよく似合う。コンデンスタイプの片仮名。縦にも横にもラインで滑らかに揃います。それはこのような完璧なグリッドのルールの中で厳格にデザインするからです↓。
全角タイプの平仮名↓。
全角タイプの平仮名。漢字はご覧の通り柔らかいイメージです↓。
昭和丸ゴシックには横6マス×縦8マスのコンデンスタイプと全角8マスタイプの2種類のグリフが有ります。平仮名の「ふ」のデザインはかなり特徴的です。明治期の活字の平仮名に見られる作りを若干意識しています↓。
完全フォントデータ化する前段階ですがほぼ文字組みは完成しています。年内販売予定目標です。
※フォントイメージはわら半紙に印刷したものをオールドライカレンズで撮影しています。