かれこれ七年ほど作り続けているフォントがようやく完成しつつあります。その名も「昭和丸ゴシック」。近々リリースに向けてツメの段階です。昭和な雰囲気、レトロな感じ。一見手書きで書いたような適当感がありますが、その実ガチガチに完璧に揃えたグリッドデザインの元、骨格を描いています↓。

 

ニュー昭和丸ゴシック

 

漢字10マス正方形内に小ぶりな作りに対して仮名類は縦8マス×横5マスに沿って厳格なルールの元デザインしています。平仮名は曲線を活かしたライン、片仮名はやや直線を活かした構造↓。

昭和丸ゴシック

 

平仮名の濁点と半濁点のバランス↓。

ニュー昭和丸ゴシック

片仮名の濁点と半濁点。縦横のグリフ骨格は可能な限り全て揃えています↓。

ニュー昭和丸ゴシック

 

早ければ年内リリース予定。JIS漢字第二水準収録の丸ゴシック体です。未だかつてない柔らかい、ゆるい感じでなおかつ文章化するとレトロな雰囲気を醸し出す味のあるフォントとなっております。漢字を含めると数千文字ゆえ、相応の年月がかかっており執念で作り続けてきたのがようやく完成しつつあるので感無量です。漢文や昭和を代表する日本国のプロダクトイメージなどで文字打ち中↓。

ニュー昭和丸ゴシック

このように漢字に対して仮名類はかなり小さめです。組んだ時にゆったりしたデザインになっており手書きで書いたような優しい雰囲気ですので映画や動画の字幕用途としても適しているかもしれません↓。

昭和丸ゴシック

名称はまだ仮称ですが「ニュー昭和丸ゴシック」が濃厚。価格は未定。