ヴィンテージグラインダーの分解清掃作業の続きです。ついでに同時代のKTC、TONE工具類も同時進行で掃除。

74年型のR-440は、足部分をつけたままペンキ剥離しまして、その後で足を外しました。接続部分はかなり錆が酷い状態でした↓。
R-440

歯もつけたままでしたので外して掃除↓。
R-440

前から気になっていた古い工具類もついでに掃除することにしました。多分60年代頃のKTCソケットレンチ。存命であればもう100歳以上になる老人からいただいたものです。大東亜戦争にも電気技師として派兵されたというからその頃のものかもしれないけどかなり年季の入った工具です↓。
KTC工具

ソケットも中身も錆錆。
KTC

剥離剤でワイヤーブラシでゴシゴシ↓。
KTC

こちらはTONEの小型ソケットレンチセット。ほぼなんて書いてあるかがわかりません↓。
TONE

あらかた塗装を落としたところでクレンザーでひたすら磨きます。目の荒い普通のクレンザーの方が捗ります↓。
KTC

TONEの小型ソケットの内面は錆錆。工具類は比較的綺麗でした↓。
TONE

今までは業務用の缶入り剥離剤を使っていましたが、約1年ぶりに缶を開けたところ固着して使えなくなっていたため今度からはスプレー式にします。剥離威力はほぼ変わりませんがスプレー缶なのでちょっとした剥離作業にも便利↓。
TONE

R-440の歯。結構錆びてます↓。
R-440

グラインダー歯は研磨剤でやるわけにはいかないので錆取り溶剤を使います。つけてから長時間放置すると熱を持ち、火傷しそうに熱かったので適宜時間放置してから拭き取ると錆が取れます↓。
サビ取りクリーナー

パーツやソケット類を溶剤で錆落とし後、高濃度重曹水に一晩浸け置き。朝見たらこんなに綺麗になってました。引き上げたらすぐ錆が始まるので一つ一つ出して水気を完全に切り、防錆油などを塗ります↓。
グラインダー歯掃除

一通り錆落として綺麗になった工具とR-440の歯↓。
R-440と工具

R-440の歯はここまで外すのは結構大変ですが頑張りました。一号機はここまでばらさなかったのでいずれやらなくてはならない↓。
R-440の歯

R-440の歯とマキタの古いスパナ。鉄の素材感に共通するものがあります。カット歯とは全く違う形状。いずれドイツ製マールクーニックEK43sの鋳鉄カット歯との比較検証をやります。ちなみに工具にはこだわりがあり、ドイツ製クニペックやウェラなどのツールを使っていますがKTCやTONEなど日本製は古いのが素晴らしい↓。
R-440の歯とマキタのスパナ

KTCソケットレンチと工具箱。箱はざっくりと荒研ぎ状態。これから仕上げます↓。
KTC工具

TONEの刻印が浮き出てきました。TONEにしてもKTCにしてもこの時代のものは箱の刻印がかっこいい↓。
TONE

仕上がったKTCとTONEのソケットレンチと富士珈機R-440。同時代の製品達ですが鉄の素材感がお揃いです。この時代の重厚で頑丈、現代のものにはない独特の雰囲気↓。
KTC工具と富士珈機R-440

富士珈機グラインダーR-440分解掃除組み立てに必要な最低限の工具類。頑丈なスクレイパーは歯や本体カバーをトンカチでコツコツ外すのに必須。バイクや自転車修理工具などとも共通。グラインダー本体はエンジンシリンダーブロックに似てます↓。
工具類

研磨作業は手作業でもできないことはないですがインパクトドライバーとワイヤーブラシがあった方が1000倍位は捗ります。本体と台座足を外すのにはスパナでも小型であれば可能ですが写真のような13mmのソケットレンチがあった方が外れやすいです↓。
研磨工具

研磨作業の動画をアップしました。ザグリ珈琲チャンネルというYOUTUBEチャンネルを作りましたので是非登録してください!

珈琲グラインダーレストアはまだまだ続きます。これで2台目ですから3、4、5台目と早く最終目標である5台目に到達したいです。今のところ進捗状況は25%位。