2024年10月18日 15:20最新の情報です

ホンジュラスの珈琲

ホンジュラスのコーヒー豆は、その明るい酸味と豊かな風味から、世界中で高く評価されています。品質向上の努力とともに、ホンジュラス産のコーヒーは特にスペシャルティコーヒー市場で注目されています。ホンジュラスのコーヒー産業の成長と発展は、今後も続くと期待されています。

歴史背景

  • 導入と初期: コーヒーは19世紀初頭にホンジュラスに導入されましたが、インフラの整備不足や内戦により、長らく生産量は限られていました。
  • 成長と発展: 20世紀後半になると、政府や国際機関の支援により、コーヒー生産のインフラが整備され、品質向上が進みました。
  • 近代化と品質向上: 2000年代に入ると、品質に焦点を当てた生産が行われるようになり、ホンジュラス産のコーヒーは国際的な評価を受けるようになりました。
そんなホンジュラスのコーヒー豆から2024年夏から秋にかけてザグリ珈琲が取り扱うのは、エルロブレ農園の「Catuaiアナエロビックナチュラル」とエントレ・カミノス農園の「Icatu / Catuaiナチュラル」、アリアニタ農園の「パカスウォッシュド」です。いずれもCOEカッピングスコア86-89点という高品質の豆。品種と精製の違いを確かめたく焙煎しています。店舗に焙煎豆が並んでいなければ予約焙煎は200グラムから承ります↓

Honduras El Roble Catuai Natural/Anaerobic

About Rosa Dimas
El Roble農園のRosa Dimasさんは幼い頃からコーヒーに囲まれて育ったこともあり、自然に、コーヒーの生産に携わるようになりました。熱心な生産者であるRosa Dimasさんはオーガニック認証を取得していた生産者でしたが、思ったほど高く買ってもらえなかったこともあり、どういうコーヒーなら、より高く買ってもらえるのか模索した結果、良いものだと評価されれば高値で取引されるスペシャルティコーヒ-に挑戦することにしました。とは言え、土作りから取り組まなければならいスペシャルティコーヒ-は、そう簡単にできることではないので、これまで取り組んできたオーガニックも続けながら、より良いコーヒーを作ることに尽力し、年々成果をあげています。こう云う取り組みをしている「 El Roble」農園では、収穫したコーヒーチェリーを剥いた皮は、全て堆肥にされ、チェリーを剥く時に出る、ミューシレージと言われる粘液も集めて液体肥料を作り、それらは農園の有機肥料として利用されています。また、処理する水は山には豊富にありますが、環境のことを考えて、濾過装置を通して再利用するなど、環境のことまで考えている数少ない生産者です。

Rosa Dimas

豆名:
Name
El Roble Catuai Natural/Anaerobic
生産地:
Region
Comayagua
農園:
Farm
El Roble
農園主:
Producer
Rosa Dimas
標高:
Altitude
1,650 m
品種:
Varietal
Catuai
精製:
Process
Anaerobic Natural
Tasting notes Blue berry, Orange, Pineapple, Winey, Crisp, Sticky, Clean, Smooth

Honduras Entre Caminos Icatu/Catuai Natural

About Entre Caminos
「エントレ・カミノス」コーヒー農園はマルカラの町から16km離れた場所にありモンテシージョ山脈に位置します。「旅の間」という意味を持つこの農園は、コントレラス家の三世代にわたって所有・管理されており、2012年にフェルナンドがこの土地に最初のコーヒーの木を植えました。コーヒーの木の間には、様々な野菜やお茶の生産に使われるハーブ、そしてこの地域に生息する多種多様な鳥を住まわせ、養うための果樹があります。エントレ・カミノス農園では、地元の鳥や昆虫の生息環境を支えることを目指した、健全で多様な生態系を考えています。そんな自然環境の中でのナチュラル精製です。

Entre Caminos
生産者のフェルナンド・コントレラスは、地元の環境に害を与えない方法でコーヒーを生産することを目的として、1ヘクタールの土地に最初のコーヒーの木を植えました。彼は、他のどの技術よりも少ない天然資源を必要とするため、チェリーを自然加工法でのみ処理しています。環境への配慮に加え、フェルナンドはコーヒーとコミュニティに対する情熱を持っています。ホンジュラスを訪れた際、フェルナンドはコーヒーを育てる主な動機の一つとして、ホンジュラス以外の人々にマルカラの自然の美しさを味わい、香りを感じてもらうことを挙げ、「私たちの農場に訪れ、自然や花、コーヒーを収穫する人々の喜びを楽しんでもらえることを願っています」と語っていました。

このロットの品種はコニロンとカトゥーラの交配種に、ムンドノーボとカトゥーラを戻して交配したハイブリッドのイカツー、そしてカツアイ。テロワールの特徴であるフルーティーな力強さはフルボディワインを思わせ、ナチュラル精製なのに発酵を思わせるような濃厚なフレーバーです。焙煎は通常の浅煎り型焙煎だと酸味が強調されるためメイラードフェイズを長めにとり甘みとボディをしっかり惹き出しています。

Entre Caminos

豆名:
Name
Entre Caminos Icatu/Catuai Natural
生産地:
Region
Marcala
農園:
Farm
Entre Caminos
農園主:
Producer
Fernando Contreras
標高:
Altitude
1,650 m
品種:
Varietal
Icatu / Catuai
精製:
Process
Natural
Tasting notes banana, tropical, red papaya passion fruit, raspberry, mandarin, cherry, blueberry, lychee, jackfruit, creamy, sugar, caramel, round, complex

珈琲チェリーの精製
-Processing Details-
1.赤いチェリーのみを収穫
2.手作業で未熟および過熟のチェリーを取り除くために選別
3.チェリーを2つの異なる乾燥方法に分けて、最終ロットに複雑さを加える
4.一部のチェリーは20日間外のセランダ(高床ベッド)に置かれ、昼間は日光で加熱され、夜間はプラスチックで覆って温かさを保ちながら、気温が下がるにつれてゆっくりと冷却される
5.残りのチェリーは乾燥ハウス内の高床ベッドに25日間置かれ、その後外に移して乾燥プロセスを終了し、夜間は豆に湿気が再び入らないようにプラスチックで覆う
6.両方の乾燥方法から得られたチェリーは混ぜ合わされ、最終的なプロファイルを作成する
7.含水率は10-12%にまで減
8.豆は輸出の準備が整うまで乾燥したチェリーポッドに保管される


Honduras Arianita Pacas Washed

About Arianita
生産者のケルビン・ピネダと彼の農園アリアニタでのコーヒーチェリーは、2019年の「ホンジュラス・ベスト:レイトハーベストオークション」で、審査員を驚かせるBourbon Washedで優勝しました。それは無敵の存在であり、最終価格は1ポンドあたり46.40米ドルに達しました。

Arianita
生産者のケルビンは、アリアニタでパカス、ブルボン、IH-90を栽培しています。この農園を管理する前は、家族経営のコーヒー事業に従事しており、2010年に父親が亡くなるまで続けていました。ケルビンは母親と兄弟たちを養うため、農園の土地をコーヒー生産から野菜栽培に切り替えました。2017年になって初めてケルビンはコーヒー生産に戻り、義父からコーヒー生産地を購入して、収穫の品質を向上させてスペシャルティコーヒーを作ることに注力し始めました。2019年のオークションの結果から、彼と彼の家族が素晴らしい仕事を成し遂げたことが明らかです。そんなコーヒーチェリーの中からザグリ珈琲が選んだのがパカスの水洗処理豆です。

豆名:
Name
Arianita Pacas Washed
生産地:
Region
Las Vegas, Santa Barbara
農園:
Farm
Arianita
農園主:
Producer
Kelvin Osmary Pineda Dominguez
標高:
Altitude
1,750 m
品種:
Varietal
Pacas
精製:
Process
Washed
Tasting notes

パカスウォッシュド珈琲チェリーの精製
-Processing Details-
1.赤いチェリーのみを収穫
2.低密度のチェリーを分離するために、パルピングプロセスの一環としてチェリーを浮かべる
3.チェリーはパルプ除去され、コンクリートのピラ(槽)で10-14時間、日陰で乾燥発酵される
4.発酵が完了した後、コンクリートの水路でコーヒーを洗浄し、残っているミューシレージを取り除く
5.その後、コーヒーは高床ベッドに置かれ、含水率が10-12%に達するまで乾燥させる
6.乾燥には通常12-15日かかる
7.豆は輸出のために精製されるまでパーチメントの状態で保管される

ザグリ珈琲のプロファイル

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