組紐の高台製作その二

組紐の高台が完成しました。ホゾ加工やザグリ加工が予想以上に大変でしたが無事完了。

下から見上げるとこういう作りになっています。

上から見るとこんな感じ。

ホゾ加工の繋ぎ目はそのままだとぐらつくので楔で留めます。5mm厚の桜材を切り出します。

切り出した楔はヤスリで角を丸めます。

刃先3mmの鑿でホゾ穴加工。

ホゾ加工を楔で留めるテスト材料。

楔加工試作。

本体部材を楔で留める。

脚部分、柱部分などのホゾ加工接続部分は全て楔にて留めます。高台で組紐を組む時は糸を竹箆で打ち付ける作業を繰り返します。このため骨組みが振動で緩まないようにしっかりと楔で留める必要があるのです。

レールにかまして横に這わす簗材。

楔で留めているだけなので特別な工具を使わずともこのように分解、持ち運びが可能です。

思えば初めて高台を見た時、これは単純な構造なので楽勝で出来ると思ったのが始まり。予想以上に木工精度が要求される作業でしたが、高台本体はこれで完成。ほぞ加工など初めての木工でしたが試行錯誤の上できました。次はレールに乗せる細かい駒（汽車）を作る作業です。20個必要なため細かい作業が延々と続きます。