ドラムの回転が変われば、コーヒー焙煎の可能性が広がる
小型焙煎機「ディスカバリー」に、ついに可変速改造対応。プロの焙煎をもっと自由に、もっと繊細に。
サービス概要
フジローヤルの人気小型焙煎機「ディスカバリー」に、釜の回転速度を自在に調整できる可変速改造を施すサービスを開始しました。
従来は固定だったドラムRPM(回転速度)を、焙煎中に自由に調整できることで、豆の動きや熱伝導のバランスをより繊細にコントロールすることが可能になります。海外製の高性能焙煎機ではRPM可変機能はもはや常識ですが日本製のロースターでは皆無でした。
↑ザグリ珈琲オーナーである大谷が直接施す改造工事となります(写真はR-101の施工)。
これまで1kg機種でご好評いただいていた当店独自のインバータ化改造サービスが、ついにディスカバリーでも実現しました。R-101含めて日本でこの繊細な改造ができるのは当店だけです。
改造のメリット
- ドラム回転速度を焙煎中に可変できる(料理で例えるなら中華鍋を振るイメージ/中華鍋を振らないのと振る料理を想像してみてください)
- 豆の焙煎ムラ軽減・熱の通り方をコントロール可能
- 焙煎プロファイルの幅が広がる
- 浅煎り〜深煎りまで対応力アップ
- プロファイル管理の細分化に貢献
技術的な内容
改造は当店メカニック独自の技術を駆使し、安定したトルクと安全性を確保した造作内容です。基本的にはディスカバリー本体に大きな加工は行いませんのでいつでもノーマルに戻すこともできます。企業秘密につき技術公開はしません。
操作パネルから直感的に速度調整が可能で、小型ながら本格焙煎に求められる再現性と自由度を両立します。操作している動画を作りましたので是非ご覧ください↓。
対応内容と価格
- 改造内容:ドラム回転速度の可変化(モーター・制御系統の変更)ノーマル機が約69RPMの固定速度のところゼロ〜109RPM程度まで十分なトルクを保ったまま無段変速させます
- 操作方法:可変アナログダイヤル
- 納期:延べ1ヶ月程度/来店検証→決定後決済→操作パネル&モーター類製作開始→訪問、一部本体バラし取り付け加工・半日程度
- 価格:要お問い合わせ〜
対象ユーザー
- ディスカバリーをさらに使いこなしたい方
- ディスカバリーを外国製のロースター以上の高性能にしたい方
- 焙煎プロファイルの精度を追求したい方
- 豆の個性に合わせた回転速度調整を行いたいプロユーザー
その他ディスカバリーカスタムサービス
R-101には専用の純正台がありますが、ディスカバリーにはありません。そこで本体が寸分違わずピッタリ乗る台、パソコンを自在に360度回転、上下稼働、折り畳み格納台を考案しました。クーリング皿には一部加工が必要なためクーリング部分を一時的にお預かりする必要がありますが希望があればオーダー制作します。耐荷重120kg、ディスカバリーが乗るには十分で頑丈な作りです。組みたてバラ売ではありませんので直接引き取り限定です。価格の目安としてR-101純正台より高いです。
サイクロップレンズ交換、排気温度センサー、アルチザンログプロファイラー化サービスもございます。
熱電対はノーマル機から理想的な計測位置に変更&環境排気温度計測プローブ増設。
ロースティングカーブもわかりやすく色分け。プローブの配線色と合わせています。
phidgetsはコンセント式にして接続効率化アップ。
排煙のための室内配管。ギーセンと共用しているため、配管にダンパーを付けて排煙が干渉しないようにしています。
ディスカバリーの排気パイプにピッタリ収まる配管。
排気インバータ化
釜内部風量をアップするためにシロッコファンのモーターを200V三相モーターに換装しインバータ制御。
ディスカバリーは関東地区と関西地区で周波数違いによる排気風量の差がありますが、インバータ化によって50Hz(関東)、60Hz(関西)どころではなく120Hzまでモーター回転を上げることに成功し、爆速化しました。
ノーマルの状態では豆温度のみ計測ですが排気温度も計測できるように改良しました。ノーマルではBTとETのロースティングカーブに違和感がありましたがセンサー位置変更と排気量アップによりギーセン並みの風量を実現、釜回転可変と相まって高火力でもスコーチを起こさずに理想的なロースティングカーブが描けるようになりました。
ディスカバリーのインバータ化記事はこちら。
ご相談・お問い合わせ
今お使いの「ディスカバリー」を進化させませんか?お見積もり・ご相談はネットでは単なる冷やかしや価格調査回避のため不可です。実店舗をお持ちで真剣な方のみ当店舗へ直接お越しになりご相談ください。店内にはいつでも稼働可能なデモ機がありますので操作感試せます。要アポイント。アルチザンの設定方法教室もあります。