グアテマラのコーヒー豆は、その高品質な風味と多様な生産地域から、世界中で高く評価されています。特にスペシャルティコーヒー市場での注目が高まり、品質向上への取り組みが続けられています。グアテマラのコーヒー産業は、今後も持続的な成長と発展が期待されています。
歴史背景
- 導入と初期: コーヒーは19世紀中頃にグアテマラに導入され、すぐに主要な輸出作物となりました。
- 成長と発展: 20世紀初頭には、コーヒー産業が経済の中心となり、特にアンティグアやウエウエテナンゴなどの地域で高品質なコーヒーが生産されるようになりました。
- 品質向上への取り組み: 1990年代以降、スペシャルティコーヒー市場の成長に伴い、品質向上と持続可能な農業への取り組みが進められました。
グアテマラ サンタロッサ SHB EP / ウォッシュト
この地域はテカンブッロ火山と高い山々に囲まれた豊かな火山性土壌でできており、国の南海岸に位置しています。
太平洋熱帯の風は定期的に温かい空気と雨を誘発し、この独特な気候と土壌がこの地域を、グアテマラのコーヒー産業の中でも最も品質の高いコーヒーの産地として世界に名を知らしめています。
豆名: Name |
Guatemala Santa Rosa SHB EP/Washed |
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生産地: Region |
サンタロッサ、Jalapa地域指定(Santa Rosa, Jalapa) |
農園: Farm |
小規模生産者から集荷(Selected Small farmers) |
標高: Altitude |
1600-1700masl |
品種: Varietal |
カトゥーラ(Caturra) |
精選: Process |
ウォッシュト(Washed) |
Tasting notes | Dark Choco,R.Almonds. |
コバン オーロラ農園 マラゴジッペ ウォッシュ
マラゴジッペはブラジル バイーアで発見されたティピカの突然変異種で、主に中米やコロンビアで栽培されてきました。アラビカ種の中で最も背が高く、節間や、葉、そして実るチェリーがとても大きいことが特徴で、その大きさからエレファントビーン(象豆)とも呼ばれています。また味わいは土地の影響を受けやすく、豊かな土壌かつ高地で栽培すると非常に良質な香味を持つと言われています。しかしながら、収量が極端に少ない上にさび病などの病害虫の被害を非常に受けやすい為、多くの産地では矮小で収穫量の多い品種や、マラゴジッペと比較するとまだ扱いやすい、パカスとの交配種であるパカマラへの切り替えが進んでいます。そんな事情で栽培量、流通量が少ないマラゴジッペですが、このコバンエリアでは栽培が続けられており数少ない良質なマラゴジッペが採れる産地として知られています。今回のオーロラ農園では栽培エリアが管理されており、栽培、収穫、精製と丁寧に手が加えられ、貴重な単一品種のクロップとして仕立てられています。
オーロラ プロジェクト
オーロラ農園の農園主であるアルドさんのビジョンは、経済的に自立し、ビジネスとしてコーヒー栽培ができる農家さんを育てること。そしてその教育を通して、コバンの土地から貧困をなくしていくことを目標に、日々農家さんの間を駆け回っています。このビジョンの達成に向け、彼は「AURORA STUDIO 」というプロジェクトをスタートしました。これはコーヒーの価格の中にプレミアムを含むというもので、このプレミアムを近隣農家さんにソーラーパネルや、燃焼効率の良いエコストーブ等を配布、設置するための資金に充てています。実際に今回の海ノ向こうコーヒーの買付により、30世帯の農家さんにソーラーパネルやエコストーブが設置されました。また2023年度はその支援に加え、コバンのコーヒー栽培をかつて引っ張ってきた、高齢者の生活支援にも充てられたそうです。ここまで具体的に買付によって起こったインパクトを教えてくれた農園は、中米ではこのオーロラ農園が初めてでした。農家さんとの連携がかなり密に取れていることが想像でき、アルドさんの強い熱意を感じています。