2024年秋〜冬のCVAに関する最新情報コンテンツです。
コーヒー評価の未来を担うCVAとは?
ザグリ珈琲は2024年にSCAの会員になりSCA[*1]認定ラボ「SNOW BEANS .LAB[ICP*2]」にてセンサリーモジュールのFoundationとintermediate教育プログラムを受けCVAスコアリングを公式に修得しました。
BARISTA/BREWING/GREENCOFFEE/ROASTING/SENSORYの5つのカテゴリーから成り、このうちザグリ珈琲ではSENSORY INTERMEDIATE(Oct.2024現在)を取得。
*2).ICP とは何かご存知ですか? ICP は In Country Pertnersの略称で、CQI(Coffee Quarity Institute)が認定する、コーヒー豆を鑑定する機関です。国際的に認知されたCQI認定コーヒー鑑定士(Qグレーダー)により、一定の基準を越えた場合にのみ認証される珈琲豆を(Q認証コーヒー)といいます。
ARABICA/ROBUSTA2つのカテゴリーがあり、このうちザグリ珈琲ではROBUSTA(Oct.2024現在)を取得。
近年、コーヒー業界で注目されている新しい評価システムが、SCA(スペシャルティコーヒー協会)の提案するCVA(Coffee Value Assessment)です。CVAは、従来のカッピング評価に加え、コーヒーの生産背景や経済的価値、持続可能性、消費者からの評価などを総合的に鑑定する画期的なシステムです。まだ日本では広く知られていませんが、将来的にはコーヒーの品質と価値を測る新しい基準として期待されています。
CVAが目指すコーヒーの新しい評価方法
CVAは、これまでの味覚や香りに基づくカッピング評価にとどまらず、コーヒーの生産過程や社会的・経済的背景を考慮することで、コーヒーの総合的な価値を評価します。消費者に提供されるコーヒーがどのように生産され、どのような価値を持っているのかを明確にすることで、持続可能なコーヒー業界の発展をサポートします。
CVAのコーヒー業界への影響
今後、CVAは世界のコーヒー業界全体に大きな影響を与えると予測されています。生産者や焙煎士、バリスタ、そして消費者に至るまで、コーヒーの価値を正確に評価する新しいツールとして、業界の透明性を高め、消費者がより良い選択をできるようになります。特に、持続可能な農業や倫理的な生産が重要視される中で、CVAはこれらの要素を評価に組み込むため、未来に向けたコーヒーの新しい基準となるでしょう。
日本におけるCVAの展開と可能性
日本ではまだCVAの認知度は低いですが、スペシャルティコーヒーの品質にこだわるプロフェッショナルやコーヒー愛好者の間で注目が高まりつつあります。特に、持続可能性や倫理的なコーヒー生産に関心を持つ人々にとって、CVAコーヒー評価はこれから重要な指標となる可能性があります。
身近な例ではパブリックな焙煎大会などの評価フォームレギュレーションに[CATA]ディスクリプティブベースのCVAカッピング項目を踏襲したのが見受けられました。
まとめ
SCAが提案するCVA(Coffee Value Assessment)は、従来のカッピング評価にとらわれず、コーヒーの総合的な価値を評価する新しいシステムです。
CVA Coffee Value Assessmentでは大きく分けて記述「Descriptive」と主観「Affective」評価から成ります。Qグレーダー珈琲鑑定のSCAカッピング評価ができていれば理解は早いかと思いますが「CVA Coffee Value Assessment」の講習を受けただけでは本質的に使いこなすことは難しいのではと感じました。
そしてCVA Coffee Value Assessment は2024年秋現在仕様が決定していません。
SCA Coffee Value Assessment Cupping Form公式資料
SCA公式サイトより草案は誰でもダウンロードすることができます。
最新版のCVAフォームダウンロードとカリキュレーターは次の通り↓。
最新版のアフェクティブシュミレーションカリキュレーターは次のリンクで試せます↓。
ただし、CVAのスコアはSCAカッピングフォームを正しくスコアリングできないと難しいでしょう。CVAについて正しく知りたい方は珈琲焙煎教室ローストマスターにて。