最新型ギーセンW1Aはプローブ位置が変更されている!?〜ギーセンジャパンの方に教えていただき同じような改良をしました。ギーセンの豆温度計測用のプローブの位置変更作業紹介です。
ギーセン1.5kg機の場合、旧型だと許容豆量より少ない例えば300〜500グラムの場合正確に豆を測定できず投入温度によっては計測ボトム温度表示が下がりません。これまで焙煎してきた経験から最低でも700グラムくらいはないとボトムは下がらない印象です。最新型ではプローブ直径が6ミリではなく3ミリになり測定位置を約5cm下に変更されており500グラムくらいでもボトムがしっかり下がる仕様になっています。
最新型ギーセンプローブ位置
2023年型ギーセンW1Aの写真。なるほどプローブが蓋についているのですね↓。
プローブ孔開け作業
まず元の位置のプローブ孔直径測定。6ミリです↓。
元孔を塞ぐネジの検討↓。
新たに開ける孔位置シミュレーション↓。
新たなプローブの位置シミュレーション。直径6ミリの丸棒を貼り付け位置を検討↓。
開閉時、および釜内部のフィンに当たらないよう慎重に位置決め。新型よりも更に下。装着して干渉テストを繰り返し触れないギリギリの位置に↓。
6ミリドリルで孔開け。厚みのある鉄材なためかなり力の要る作業。ちなみに失敗したら釜の蓋だけ交換というわけにはいきませんからシビアでした↓。
プローブ固定用の孔はネジ切り作業↓。
300グラムの生豆を投入しプローブ位置実験。見た目この位の豆量でも測れそうな気がします↓。
プローブ位置変更完成
オリジナルより6cm下、最新型よりも1cm下にプローブ装着完成。これまで茶色い部分まで豆がないと正確な豆温度が測れませんでした。感覚的には最低でも700グラム位の豆量がないとボトムが下がってくれませんでしたが、緑色の部分で測れます。テスト焙煎しましたが300グラムでボトムが完全に下がってくれるようになりました↓。
実験。300-500グラムでしっかりボトムが下がりました。今後どのくらいの容量まで温度が測れるか検証していきます↓。