アフリカは世界的に有名なコーヒー豆の産地として知られております。コーヒーの三大原種であるアラビカ種はエチオピア、ロブスタ種はウガンダ付近、リベリカ種はアフリカのリベリアが原産と言われています。アラビカ種の語源はアラビアArabia商人が広めたところから、ロブスタは「頑強な」という意味のRobust。またコーヒー(カーフェ)の語源はエチオピアのカッファKaffa地方由来とも言われています。このアフリカ大陸は、その気候条件や土壌の多様性から、高品質なコーヒー豆の栽培に適しています。
2025年夏現在、エチオピアのナチュラルはタミルタデッセ・ムラゴ、ニグセゲメダ、タムルCOE#16、アナソラなど。ウォッシュドはチェルべサなど。
ディスカバリー改でサンプルローストしています↓。
ザグリ珈琲で扱いのある2025年夏のアフリカのコーヒー豆リスト
アフリカ
- Kenya AA :SL28,34
- Tanzania N :N39,KP423 A
- Ethiopia Yelgachefe W各種
- Ethiopia Anasora AN
- Ethiopia TamiruTadesse MURAGO Natural 74165
- Ethiopia Nigusse Gemeda Morke Anaerobic Natural
- Ethiopia TAMRU COE 87.52pt N
Tamiru Tadesse Murago Natural [23/24crop]
生産地 | Ethiopia Sidama Bensa Bona Murago village |
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生産者 | ALO COFFEE |
標高 | 2380-2470m |
品種 | 74165 |
精製方法 | Natural |
規格 | G1 |
収穫年 / 入港日 | 2023-2024 / 2024年10月 |
Competition WINNER :
ドイツのバリスタチャンピオンシップ(GBC2022)優勝者が使用した豆でも知られています。国内ローストコンペのCoffee Collection Natural部門では入賞者の半分以上がMuragoを使用していました。国内外の大会で多くの入賞を果たしている豆です。世界中のバリスタから大会用に選ばれています。
Tamiru Tadesse(タミル タデッセ)
ALO COFFEEのオーナー。2021年に行われたコーヒーの国際品評会であるカップオブエクセレンスで、優勝と5位入賞を同時に果たしたエチオピアトップクラスのコーヒー生産者です。
COE WINNER :
カップオブエクセレンス受賞歴
In 2021 winner of COE Ethiopia Rank# 1 and Rank #5
おすすめの利用シーン:
スポット商品、大会用
Nigusse Gemeda Morke Natural[22/23crop]
Location | Ethiopia Sidama Bura Morke village |
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Farmer | Karamo Coffee |
Altitude | 2250-2350m |
Variety | 74158 |
Processing | Natural |
Cup Notes :
Floral like lemongrass, Tea rose, sugarcane, blueberry, green apple, juicy, apricot. Clean cup, good balance
Morke Naturalは口あたりはシルキーで、ベリー系の芳醇な香りと果実感のフレーバーがしっかりと出ているフルーティーコーヒーです。
カップオブエクセレンスではランクインした殆どがシダマ地域のコーヒーでしたが、その中でも高く評価されただけあるコーヒーです。
COE WINNER :
カップオブエクセレンス受賞歴
In 2020 winner of COE Ethiopia Rank# 1
In 2021 winner of COE Ethiopia Rank# 25
In 2022 winner of COE Ethiopia Rank# 28
Tamru- Ethiopia 2024
タムル・ゴダナ・ドバさん(56歳)は、シダマ出身のコーヒー農家で、2024年のカップ・オブ・エクセレンス・エチオピアで見事な成績を収めました。12人の子どもを持つ既婚者であり、最近コーヒー栽培を始めたばかりですが、87.52点というスコアで第16位に入賞しました。この成功は、彼のコーヒー農業に対する献身と、シダマ地域における高品質なコーヒー生産の可能性を、初心者でも実現できることを示しています。
Cup Of ExecellenceのTAMRU農園データはこちら↓。
https://farmdirectory.cupofexcellence.org/listing/16-tamru-ethiopia-2024/
Location:Sidama, Ethiopia
Farm Information
Farm:Tamru
Farmer:Tamru Godana Doba
Altitude:2386m
Score:87.52
COE24 Rank:16
Processing:Natural
Variety:74158
Flavor:OverallBright and juicy, Citrus, Clean, Overall Sweet, Sweet & Sugary
Aroma / FlavorBerry, Dark Chocolate, Green Tea, Lemon, Raspberry, Brown Sugar, Cherry, Cocoa, Dried Fruit, Floral, Grapefruit, Lemongrass, Peach, Plum, Red Grape, Stone Fruit, Tea-like, Almond, Apricot, Black Cherry, Black Tea, Blackberry, Brown Spice, Caramel, Chocolate, Citrus, Cranberry, Grape, Green Apple, Jasmine, Jasmine Honeysuckle, Lemonade, Lychee, Mandarin Orange, Melon, Milk Chocolate, Mint, Muscat, Nectarine, , Orange, Pineapple, Red Apple, Red Currant, Roasted Almond, Rose Hips, Tangerine, Walnut, Watermelon, White Peach.
Acidity:Citric Acid , Grapefruit , Bright, Citrus, Complex, Defined, Lemon & Lime, Lemongrass, Lime, Malic Acid, Melic, Orange, Pineapple, Red Apple, Strawberry
エチオピアの珈琲産地
エチオピアの珈琲産地で現在ザグリ珈琲で取り扱いのある地方を示した地図です↓。
エチオピアの珈琲豆産地地図(ZAGURI COFFEE製作)
SERS
-Yirgacheffe
-Gedeb
Sidama
-Bensa
Oromia
-Guji
SWEPR
-Benchi Maji
タミルタデッセ
– Story –
2021年COEエチオピアの1位と5位に入賞したタミル・タデッセ氏は、ALO COFFEE のオーナーであり、エチオピアのトップクラスである優れたコーヒー生産者の1人です。
2022年、タミル氏はウォッシングステーションを新たに所有し、シダマ地域のベンサ アロ村にある17ヘクタールのコーヒー農園を購入しました。
さらに、特殊プロセス用のグリーンハウス(シェードのあるハウス)を建設し、ナチュラルコーヒードライミルを所有しました。 2021/22年の収穫年から、限られた量の試験的なロットにも挑戦し、ハニープロセスやカスカラを使用した嫌気性発酵プロセスのリリースも続けておこなっています。
昨年に比べてウォッシングステーションが2ヶ所、ナチュラルプロセスサイトが2ヶ所増え、加えて20ヘクタールの農園を新たに購入しました。進化し続けている彼は変わらぬ勢いがあります。
-Process-
ALO COFFEEが生産するコーヒーはすべて、アロ村周辺の主要農場に加え、ベンサのさまざまな地域のマイクロロットから収穫されたものです。メッシュワイヤーを使用した高床式のベッドで乾燥させる天日乾燥加工に加えて、さらに際立っているのは、この地域のほとんどの生産者には知られていないさまざまなロットを加工する際の革新的なアプローチです。それゆえに、世界中から注目を集めています。
フローティング作業後(水の中に浮かべチェリーを選別する作業)果肉を取り除きます。水槽タンクで約24時間発酵が完了したら、タンクから取り出し、ベッドの上で15〜17日間天日乾燥させます。 豆は水分含量が 11.5〜 12% になるまで乾燥させます。
-The Variety-
Varietyの番号について
74158 例えばこの数字は 、74:コーヒー種子が収穫された年、158:品種番号 を意味します。
ジンマのコーヒーリサーチセンターによってつくられた選抜品種です。
農家が栽培できる耐病性に優れたコーヒーの木を試験して選択する運動として1971年にエチオピアに導入されました。
– ALO Berry –
タミル・タデッセ氏は、過去 8 年間コーヒー業界に携わってきた生産者です。農業に適した気候と肥沃な地域として知られるシダマ州ベンサ出身のタミル氏の知人のほとんどは、この地域の人々と同じように裏庭や農場でコーヒー栽培に従事しています。タミル氏は、エチオピアのコーヒー生産地域の中心で生まれ、自分が生まれる前からコーヒーを生産していた農家を助けるために、自分が育った場所の近くでコーヒーを生産、加工をしています。彼らは生まれても、一生懸命働いて生計を立てるために市場にアクセスする機会をほとんど、あるいはまったく持っていません。
2020年に自身の会社ALO COFFEEを設立した際、タミル氏は前例のないリスクを冒して、標高2400メートル以上と推定される高地のため、コーヒー栽培に新しい村であるアロ・ケベレ村を主な加工ステーションに選びました。そのリスクは2021年に報われ、タミル氏は標高2450mで生産・加工されたアナエロビックプロセスのコーヒーでCOEの勝者となりました。標高が高いため、アロで栽培されるコーヒーはサイズが小さく、標準的なスクリーンサイズを下回っていますが、栽培された村と標高に特有の独特の味で知られています。
DATA by Ethiopian Coffee House
Tamiru Tadesse ALO Berry(タミルタデッセ アロベリー) Under screen(アンダースクリーン)極小粒豆DATA
Producer: | ALO COFFEE PLC |
Region: | Sidama Bensa Alo |
Altitude: | 2380-2480m |
Variety: | 74165 |
Process: | Natural |
Grade: | 1 |
Cup note: | Raspberry, Strong aromatic intensity and high flavor complexity White Grape, Raspberry candy,peach, Flowery smooth and nicely long finished |
Tamiru Tadesse Bona Zuria[22/23crop]:63309607
クリーンカップの素晴らしいエチオピアのウォッシュドの珈琲豆が到着しました。美味しいエチオピアの水洗豆を探していて数あるエチオピアの豆から選んだのはタミルタデッセ氏のコーヒーでした。
写真引用:Ethiopian Coffee house
Tamiru Tadesseさん本人↓。
Tamiru Tadesseさんとザグリ店主の大谷↓。
Tamiru Tadesse Bona Zuria(ボナズリア)DATA
Producer: | ALO COFFEE PLC |
Region: | Sidama Bensa Bona Zuria Village |
Altitude: | 2280-2380m |
Variety: | 74158 |
Process: | Washed |
Grade: | 1 |
Cup note: | Floral bright acidity, mint, lemon grass, peach, apricot strawberry. Clean cup |
写真引用:Ethiopian Coffee house
コーヒー豆を天日で干す台はアフリカンベッドと呼ばれます。竹を割って組んでいます↓。
グーグルアースで見た農園付近↓。
エチオピアで最も野生の森が残るエチオピア南西部のベンチ・マジ地区。この地域にあるゴリ・ゲシャ・フォレストはゲイシャ種発祥の地とも呼ばれ、2010年代に一気に注目を集めます。そして、これまで注目をされてこなかった南西部ベンチ・マジのコーヒーは、温暖な気候や豊かな自然環境と生態系を基礎として、素晴らしい風味を持つコーヒー産地として世界中に知られるようになりました。 エチオピアのスペシャルティコーヒーの輸出、ウォッシングステーションの運営を各地で行っているトラコン・トレーディング社もエチオピアの様々なコーヒー産地でウォッシングステーションを構えコーヒー生産活動を支えている中、このベンチ・マジ地域の美しい自然環境に魅せられ、ウォッシングステーションを構えました。また、彼らは2017年にはこの地に暮らす農民へのアドバイスや生産技術の伝搬の為に、ゲラ農園、ゲシャ・カルマチ農園の2つの自社農園をこの地に構えました。
ゲシャ・カルマチ農園では、ゴリ・ゲシャ・フォレストから15km、標高1800-1980mに位置する農園です。150haの農園では年間約600袋のコーヒーを生産しており、ゲシャの森に原生しているゴリ・ゲシャ種、ゲシャ1931種から苗木を育て、生産を増やすアプローチも行われています。この農園の管理、そしてウォッシングステーションでは50名の従業員が働き、この地のコーヒーが高品質なエチオピアコーヒーの新しい選択肢になる事を願い、信念をもって働いてくれています。
収穫は適正な熟度・色味に沿ってセレクトピッキングだけでなく、収穫後にも再選別を行う事でより均一な熟度に揃えられます。その後、彼らが所有するベンチ・マジ・ウォッシングステーションに運ばれ、水を入れたタンクに投入し比重の軽いチェリー・フローターや不純物が取り除かれます。 今回のアナエロビック・ナチュラルにおいては、その後、乾燥目的とは別にフローター除去後の水を切る目的から短時間アフリカンベッドで乾かし、その後嫌気性発酵のプロセスに進みます。嫌気性発酵は、バルブのついたビニール袋(布団圧縮袋のような袋)にチェリーを投入し、酸素を脱気した状態にして、ウォッシングステーション内の保管庫で嫌気性発酵を行います。昼夜の発酵具合と温度に注意しながら、内部に発生したガスを定期的に抜いて、3日~7日かけて行っていきます。豆のpH値と色味、香りを確認しながら最終的な判断をし、完了したらアフリカンベッドで乾燥工程に移ります。 アフリカンベッドは、一般的な天日のアフリカンベッドだけでなく、屋根を付けた日陰のアフリカンベッドのエリアも用意されており、乾燥の状況や目的にあわせて併用し、20日~30日かけてゆっくりと水分値が整えられ、仕上げられます。
エチオピアの他の農園の豆
エチオピア グジG-1 アナソラ ナチュラル
アナソラ・ウォッシングステーションは、グジの北西部シャキッソ郡の標高1900mに位置するアナソラ集落にあるウォッシングステーションです。グジは、オロミア州に属するゾーンの1つで、この地に暮らすオロモの部族にちなんで名付けられました。ECXカテゴリーでは、古くはシダモとしてカテゴライズされていた為、シダモ・グジとカテゴライズされていました。ウラガ、アドラ、シャキソ、ハンベラ、ケルチャの5つのウォレダ(郡部)でコーヒー生産が行われており、シャキッソは緑豊かな森林帯の中でコーヒーが生産され、エチオピアの中でも豊かな環境を有するエリアとして知られています。 この地に暮らす人々は、グジの由来ともなったオロモ族を中心に、ゲデオ族、アムハラ族などが暮らしています。ウォッシングステーションは、1970年代にエチオピアに導入されたと言われており、グジや隣接するイルガチェッフェ、シダモエリアは、その走りとされており、ウォッシングステーションの歴史は古く、エチオピアの代表的な生産地、そして高品質なコーヒーの名産地とされています。
Producer: | ALO COFFEE PLC |
Region: | グジ、シャキッソ、アナソラ |
Altitude: | 1900-1950m |
Variety: | 原生品種 |
Process: | Natural |
Grade: | 1 |
Cup note: | ストーンフルーツ、ブラッドオレンジ、ライム、レッドワイン、バニラ、スムースマウスフィール、ロングアフターテイスト、クリーンカップ |