店主は文字のデザイナーです。90年代よりフォントを創り続けておりこのサイト自体オリジナル開発ウェブフォントプラグインです。このサイトの文字については謄写版やカナモジカイなどの資料を元に開発しています。
文字も含め店主が復刻した明治時代の辞書。有名無名問わず日本語の字体を復刻するために店主が鬼集した昔の字体の貴重な文献。
当店の本棚
コーヒーに関する本は店頭には並べていませんが、焙煎教室開催時などに受講者に共有します。国内外の良書のみ収集しています。
文字に関する資料を長年収集しており、それらに基づいた独自の知見による文字設計をしております。
*写真はザグリ珈琲店主による2016年夏学芸大学BOOKANDSONS明治教科書明朝展
明治時代の教科書をはじめとする当時の古い資料は活版の文字も美しいですが絵柄が銅版画で細密に描かれています。
明治時代の教科書
古くは二百年前の江戸時代、明治大正、昭和初期にかけての古い教科書資料を数百冊蔵書。当時の教科書は文字の美しさもさることながら挿絵の精緻さは、写真を超えており紙幣級の芸術作品を見ることができます。私が小学校だった頃の戦後昭和40年代の劣化した教科書とは内容も出来も大きく異なります。昔の教科書は本当に美しいのです。
江戸〜明治時代の文献には落書きや訳注のほか押し花が挟んであり当時の痕跡が残っています。
明治時代の教育勅語と速記史料。
昭和初期のカナノヒカリ
かつて、日本語から漢字を取っ払ってカタカナだけにしてしまおうという運動があったのはご存知でしたか?カナモジカイ発行の「カナノヒカリ」昭和初期から中期、平成までの数百冊蔵書しています。これらには当時の財界人伊藤忠兵衛(現伊藤忠商事の創始者)や政界の重鎮からの寄稿など貴重な資料です。
ほかFRONT製作に関わった多川精一氏関係者より譲り受けた、『E+D+P』および『紙魚の手帳』全冊蔵書があります。
そのほか古代日本の漢字以前に存在したと言い伝えられるウエツフミや秀真伝などの古代文字資料蔵書。古代文字はフォントとして90年代より作っています。これまで教育を受けてきた日本国家の文字とはまた異なる文字のため、研究中でもあります。
当店のメニューや看板などの文字は全てオリジナル。FGプチゴシック例。日本語は正方形、または半角である横1:縦2の上下左右が定まった四角の中でデザインされますが、アルファベットと同じようにアセンダーディセンダーの概念を取り入れ上下に強弱を付けて可読性を追求した類まれな文字になります。
今ご覧になっているサイトの文字もオリジナル開発プラグインで表示させています。
看板を手書きしている様子。