2025年05月06日 21:58最新の情報です

KCL塩化カリウム

KCL塩化カリウム

🧪 「KCl塩化カリウム」とは?

**KCl塩化カリウム=ポタジウム(カリウム)**は、抽出時に意外と重要な“味の裏方”として働いています。地味だけど、コーヒーの「まろやかさ」や「苦味の調整」に関わってきます。

  • カリウム(K⁺)と塩素(Cl⁻)の化合物
  • 水に溶けて完全に電離し、K⁺イオンとして作用します
  • 天然のミネラルウォーターや、焙煎豆のミネラル成分にも微量含まれます

☕ カリウム(K⁺)がコーヒーに与える主な影響

項目 影響内容
味のまろやかさ ナトリウム(Na⁺)ほど塩味を強調せず、苦味を和らげる
電気伝導率の上昇 TDSやEC値が高くなる要因になり、抽出効率にも関与
pHの微調整 酸性側にわずかに傾けることがあり、酸の輪郭を丸く感じさせる

🔍 味わいの具体例(焙煎や抽出での違い)

シチュエーション K⁺の作用
硬水で抽出(Mg²⁺+K⁺) 酸がやわらかく丸く感じる
軟水でKCl添加(人工ミネラル水など) ナトリウムよりも自然な塩味感、雑味が少ない
焙煎豆の表面にK⁺が多い(中深〜深煎り) コクのある苦味、角の取れた余韻

 

🔥 焙煎によるK⁺の動き

  • カリウムは揮発しないので、焙煎後も豆に残る
  • 焙煎が進むと細胞壁が壊れてK⁺が抽出されやすくなる
  • 深煎りのコーヒーで抽出液のTDSが高くなる一因

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💡 ポイント

  • 「**K⁺は苦味をやさしくしてくれる“味の中和剤”**のような存在です」
  • 軟水でもKClをうまく使えば、味の芯を持たせることができます
  • Mg²⁺が“シャープさ”なら、K⁺は“まろやかさ”担当です」
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