昭和丸ゴシック作成中

昭和丸ゴシック

新しいフォント、昭和丸ゴシックのデータ仕上げ中です。OTFフォント化する前にベジェ曲線で横組みと縦組みのバランスを揃えています。漢字と混植した場合のグリッドの調整↓。

昭和丸ゴシック

マス目の中でデザインし、更に仮名と漢字を並べながらバランスを見る↓。

昭和丸ゴシック

昭和丸ゴシックは漢字もかなもどこか懐かしいような雰囲気でデザインしています。漢字は全角マス目の中に均等に作りこむのではなくアンバランスなイメージ。有名フォントメーカーが作るような整った綺麗な文字ではなくあえて崩したデザインのフォントです。仮名類もバランスが悪そうですが文字組みした時に読みやすいよう、どう組んでも塊で文章が認識できるようなイメージでゴツゴツした文字組みになるフォントです。これはコンデンスタイプの平仮名↓。

昭和丸ゴシック

青焼きで焼いたようなイメージがよく似合う。コンデンスタイプの片仮名。縦にも横にもラインで滑らかに揃います。それはこのような完璧なグリッドのルールの中で厳格にデザインするからです↓。

昭和丸ゴシック

全角タイプの平仮名↓。

昭和丸ゴシック

全角タイプの平仮名。漢字はご覧の通り柔らかいイメージです↓。

昭和丸ゴシック

 

昭和丸ゴシックには横6マス×縦8マスのコンデンスタイプと全角8マスタイプの2種類のグリフが有ります。平仮名の「ふ」のデザインはかなり特徴的です。明治期の活字の平仮名に見られる作りを若干意識しています↓。

昭和丸ゴシック

 

完全フォントデータ化する前段階ですがほぼ文字組みは完成しています。年内販売予定目標です。

※フォントイメージはわら半紙に印刷したものをオールドライカレンズで撮影しています。

新フォント「ニュー昭和丸ゴシック」完成予定

ニュー昭和丸ゴシック

かれこれ七年ほど作り続けているフォントがようやく完成しつつあります。その名も「昭和丸ゴシック」。近々リリースに向けてツメの段階です。昭和な雰囲気、レトロな感じ。一見手書きで書いたような適当感がありますが、その実ガチガチに完璧に揃えたグリッドデザインの元、骨格を描いています↓。

 

ニュー昭和丸ゴシック

 

漢字10マス正方形内に小ぶりな作りに対して仮名類は縦8マス×横5マスに沿って厳格なルールの元デザインしています。平仮名は曲線を活かしたライン、片仮名はやや直線を活かした構造↓。

昭和丸ゴシック

 

平仮名の濁点と半濁点のバランス↓。

ニュー昭和丸ゴシック

片仮名の濁点と半濁点。縦横のグリフ骨格は可能な限り全て揃えています↓。

ニュー昭和丸ゴシック

 

早ければ年内リリース予定。JIS漢字第二水準収録の丸ゴシック体です。未だかつてない柔らかい、ゆるい感じでなおかつ文章化するとレトロな雰囲気を醸し出す味のあるフォントとなっております。漢字を含めると数千文字ゆえ、相応の年月がかかっており執念で作り続けてきたのがようやく完成しつつあるので感無量です。漢文や昭和を代表する日本国のプロダクトイメージなどで文字打ち中↓。

ニュー昭和丸ゴシック

このように漢字に対して仮名類はかなり小さめです。組んだ時にゆったりしたデザインになっており手書きで書いたような優しい雰囲気ですので映画や動画の字幕用途としても適しているかもしれません↓。

昭和丸ゴシック

名称はまだ仮称ですが「ニュー昭和丸ゴシック」が濃厚。価格は未定。

続・明治教科書明朝の資料送付

続・明治教科書明朝

阿佐ヶ谷ケフェ「ザグリ」はカフェですが、特殊印刷工房兼文字製作所でもあります。当店で作っている明治教科書明朝をお買い上げ、ユーザー登録してくださっているお客様向けにお知らせの郵便物を発送しました。全て手作りです。

 

封筒類。郵便局の窓口で「綺麗な封書ですね!」と褒められました。郵便番号枠を表示しないなど、細かい部分にこだわっています。なんとなく規定に沿った料金別納マークだと素っ気ないのでかっこいい切手をチョイス↓。

続・明治教科書明朝

 

珍しい漢字のオンパレード。やはり印刷物はネットの画面では決して出せない風合い。紙は微妙な色と手触り感のある「環境紙」というのを使用。去年から購入登録ユーザー向けにこうした印刷物を届けたいと思っていました。フォントというとネットでDL購入するのが一般的ですがあえてアナログにCD-ROMや紙ものにこだわっています↓。

続・明治教科書明朝

内容物は主に字形デザインの見本。いわゆるスペシメンブックです。百年前の教科書から抜粋した文章「蟻の生活」など何枚かの印刷物。82円切手で届くギリギリ23g(規定25g)↓。

続・明治教科書明朝

インクジェットプリンタで1000枚単位の印刷をしたためかまたプリンタが壊れてしまい最新型の解像度のC社製染料Typeプリンタを新調しました。今までのよりも細かい文字が印字できて感動しました。毎回プリンタは二年もたないほど酷使しますが今回のE社製顔料Typeのは一年しか持ちませんでした。CもEも大抵ヘッドがダメになります。

 

C社製とE社製やB社製、顔料インクと染料インク、蛍光インクなど多色刷りを組み合わせ、たぶん印刷に詳しい人やデザイナーほど「このチラシは一体どうやって印刷したんだ?」というような仕上がりです↓。

続・明治教科書明朝

続・明治教科書明朝の予約はジャストマイショップにて。

https://www.justmyshop.com/camp/fgpmeijizero/

 

続・明治教科書明朝完成

続明治教科書明朝パッケージ

かねてより製作中だった明朝体がようやく完成。八月八日予約開始に向けてパッケージやフォントデータの精査中です。

パッケージはレッド。M100+Y100+K15%と、少し燻んだ赤。旧漢字版にてデザイン。明治の「明」が大きな特徴。あまり使われることのない異体字。日編が「まど」に。窓から月明かりが射すのを意味する漢字。「古い時代の中国北部の黄土地帯では半地下形式の住居が多く、竪穴を中心に作られた部屋の窓は一つであり、そこから入る窓明かりを神の訪れとみたて窓のところに神を祀った。それで神のことを神明という」(白川静著常用字解・平凡社より)↓。
続明治教科書明朝パッケージ

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文字組資料。第一弾の明治教科書明朝と比べ大幅に旧字異体字を増やしました。例えば新潟県の「潟」はさんずいに写。これは方言漢字と呼ばれる。そのほかにも独自の資料から抽出した現代では見られない形状の漢字の数々。漢字好きな方や研究者の方にもおすすめのフォントです↓。
続明治教科書明朝

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平仮名は変体仮名もいくつか取り入れています。当時の活字をイメージしてまずは手書きレタリングスケッチからデザインしています↓。
続明治教科書明朝「変体仮名」

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文字組資料。100年以上前の教科書から内容が面白いと思った文章を文字起こし。それを続・明治教科書明朝で組んでいます。蟻の生活↓。
続明治教科書明朝文字組

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蛍光色で印刷した文字組み資料。特に欧文は超個性的。ゴシック調なローマン体。全て直線で構成しているのが大きな特徴です↓。
続・明治教科書明朝欧文

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百年以上前のカタカナはまるで漢字の明朝体のデザインでした。これは百年以上前の中学歴史教科書から。なんと「ネ」が子丑寅、子の刻の「子」です↓。
続明治教科書明朝

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これは、高等小学校教科書。カタカナと漢字で著された活字↓。
明治期のカタカナ

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続明治教科書旧字明朝カタカナ文字組見本。片仮名と云えば宮澤賢治の「雨ニモ負ケズ」が思い浮かびます↓。
続明治教科書明朝カタカナ

もうすぐ予約開始。定価12,000円(個人利用)、法人利用は30,000円です。

明治教科書明朝2をデザイン中

明治教科書明朝欧文

当店はカフェですが、文字も作っています。現在新しい明朝体フォントを開発中です。昨年リリースした「FGP明治教科書明朝」の続編です。

欧文に特徴がありまして、一般的なアルファベットとは異なる骨格をデザインしました。特に大文字の「A」などはこれまでの欧文にはない風変わりな意匠となっています。

最終的にはパソコンやスマホでも表示できるようにフォント化するのですが、大元はこのように手書きのレタリングから始まります。この時点で可能な限り精密にレタリングします↓。
平仮名レタリング

レタリングした元画をさらにイラレでトレースしてベジェ化し、なんどもプリントしては検証します↓。
レタリング

明治教科書明朝は通常のテキスト入力で全ての漢字が旧漢字に変換するのが特徴です。一部変体仮名もありますが今回の続編ではさらに難解な変体仮名を盛り込みます。例えば「な」。これは元として参考にしている明治時代前半の教科書ですが現代人には読めない字多し↓。
異体字「な」

これは「ず」。「す」に濁点。元の漢字は「春」です。明治初期の教科書は小学校であってもこんな難解な平仮名が使われていました。一つの平仮名に対して複数の元漢字があるためいくつかのバリエーションが存在しました↓。
異体字「ず」

「し」と「じ」。濁点の有る無しで平仮名のデザインが異なる字などもあります↓。
「し」と「じ」

この時代の教科書の特徴として、合字。どうみても「を」にしか見えませんが実は「こと」↓。
こと

カギカッコみたいな記号は「こと」、モの左に縦線のあるのは「とも」と読みます↓。
こと、とも

これはインクの汚れにも見えますが、「とき」↓。
とき

これは明治初期の教科書の1ページ。明治教科書明朝2のカタカナは現代的ではなく明治期をイメージしたデザインです、横線が基本的には直線。例えば「ニ」などが漢数字の「二」と区別がつかなくなるのでこうしたデザインにはしないと思いますが、あえて明治初期の雰囲気を出すために↓。
明治時代の教科書

「ネ」は「子」が使われていましたが漢字のネ偏(示す偏)的なデザインにしました。「セ」は漢字の「色」の作り的に自己流デザインとして進めています↓。
明治教科書明朝2カタカナ

「FGP明治教科書明朝2」はこの夏リリース予定です。