小さな活版印刷機改造

学研の大人の科学の付録「小さな活版印刷機」を買いました。当初ネットで買おうとしましたがどこも売り切れということで諦めていましたが発売日に近所の本屋で普通に買えました。早速箱を開けたところプラモデル的な感じでした。ちなみに学研の商品を手にするのは小学校の頃の科学と学習以来何十年ぶりかです↓。
大人の科学「小さな活版印刷機」

組み立ては簡単で30分ほどで完了。本物のADANAの活版機と並べるとわかりますがかなり小さい↓。 大人の科学「小さな活版印刷機」

試し刷りしてみましたがやはり本物には敵わず満足な仕上がりは得られませんでした。まず素材がプラスチックで軽すぎるため活版に最低限必要な印圧がかけられませんしインクローラーの辺りが本物に比べてお粗末。また軽すぎるため印刷するとき手で抑えなくてはならず残念な感じです。付録だし値段的なことも考えると、「活版というのはこんなに大変なんだよ」というのを流行りだのなんだのでカッパンカッパンと騒ぐ人向けの啓蒙品として捉えると納得がいきます。


少しでも使えるようにするため改造することにしました。主な改造点は3点です。

1)重量の改造
2)印圧に影響を及ぼすチェース(版部分)の改造
3)インクローラー版の改造

 

まずは(1)の重量です。見た目だけでも重そうな雰囲気を目指し、「塗るだけで金属のような質感」に仕上がる塗料で塗りました。ご覧の通りチープだったプラスチックがまるで本物の鉄のよう↓。大人の科学「小さな活版印刷機」

重厚感は見た目だけにとどまりません。厚さ10mmの鉛に台座を用意。ドリルで螺子孔をあけました↓。
大人の科学「小さな活版印刷機」

四隅を台座に螺子止め。鉄風塗料の見た目の重量感も合間ってこれだけでもずっしり重く高級感も出てきました↓。
大人の科学「小さな活版印刷機」

次に(2)の、印圧をかけるためチェース部分は3mm厚の銅板で作ることにしました。最終的にはレーザー彫刻機で版を作ります。レーザー機用のシリコン版と合わせてちょうど5.5mmの高さになる計算です↓。
大人の科学「小さな活版印刷機」

丸ノコで銅板をカット。小さいので結構大変でした↓。
大人の科学「小さな活版印刷機」

(3)のインクローラー板部分は1mm厚鉄板で作ります。これも丸ノコでカット。店舗を大工工事した時の工具ですが大活躍で、木材でも金属でもバリバリ切れます↓。
大人の科学「小さな活版印刷機」

角のバリをヤスリで削って表面をサンドペーパーで研磨↓。
大人の科学「小さな活版印刷機」

コンパウンドで仕上げ研磨↓。
大人の科学「小さな活版印刷機」

チェース部分とインクローラー台にセットして完成。ローラー台の鉄板の角は時間をかけて丁寧に丸く削ります。またローラーが下から上がってくる時に妨げにならないよう斜め45度に滑らかに仕上げなければなりません。ここまで削るには割と根気がいるでしょう↓。
大人の科学「小さな活版印刷機」

ローラー部分は鉄板の上でインクを伸ばしてくれる予定ですが根本的に小さいのとバネが弱いのか思うようなローラーの滑らかさは得られませんでした。さらなる改造が必要か?↓。
大人の科学「小さな活版印刷機」

重量は1587gですから1.5KGオーバー!ものすごい重量感で高級1眼レフよりも重い↓。
大人の科学「小さな活版印刷機」

オリジナルの状態に比べるとまるで別物。この純銅の輝きと鉄のローラー版、そして鉄風塗料。高級感溢れるミニ活版機の誕生です↓。
大人の科学「小さな活版印刷機」

本物の活版機と銅板印刷機に挟まれてディスプレイ。印刷機もカメラも金属製品ですのでこれでようやく釣り合いが取れた気がします↓。
大人の科学「小さな活版印刷機」

12/19:ベアリング化に続く