珈琲豆を挽くためにはグラインダーが必要です。当店では今までエスプレッソ用とドリップ用のグラインダーを分けていましたが最近一本化しました。ドイツ、マールクーニック社製のEK43Sというマシンです。キングオブグラインダーとも云われるこのマシン、以前はEK43という機種でしたがかなり巨大で当店のような小さなスペースには置けませんでした。そこに昨年新製品としてEK43Sタイプが登場したので導入。世界的に人気で注文から数ヶ月待ちですが約2カ月以上待っての納品でしてロゴが黒い最新型(2020.1現在)です。

小さいとはいえホッパーまで含めると結構な高さになってしまうためホッパーをシンプルにカスタマイズ。昔どこかで購入したステンレス製の筒がほとんど0.1ミクロンの違いもなくフィット。まるでこのマシンのために作られたようなデザインです。
mahlkonigek43s

しかし、筒をつけたままですと内部の段差の部分に豆が残ってしまうことがあるため更に渦巻き型のロートをカットして装着。入れた豆が全量しっかり落ちてくれるようにしました。
マールクーニックEK43S

エスプレッソのポルタフィルターが装着できるように更に社外品でカスタマイズ。一度カップに入れてからフィルターに装着という手間が一つ減りました。ファンネルを付けてわずかな隙間ができるという優れもの。叩くと残った粉が落ちてくれるのは純正品同様。更に静電気防止のチェーンが付いているため心持ち静電気による粉の飛び散りがありません(完全ではない)。
マールクーニックEK43S

ただ、気をつけないと残った粉によって詰まってしまう場合があるため定期的に分解清掃が必要になります。一度詰まりすぎてモーターがSTOPしてしまいましたがちゃんと安全装置が効いてくれたので無事でした。しかしこの内部構造、歯が美しい。自転車のパーツに通じるものがありまして、実際グリースなどは自転車と同じもの(高品質)が使えます。
マールクーニックEK43S分解

ドリップ用の挽き目、エスプレッソ用の焙煎度合いの異なるメモリを印つけてます。リアルタイムに挽き目が変わってくれるため重宝します。今まで使っていたエスプレッソ用だと変えるのが大変でしたがEK43だとラクです。
EK43S

塗装剥離へ続く→